空き巣が侵入する経路のひとつに、玄関ドアがあります。防犯性の高い鍵であれば、空き巣は入ってこられません。それに対して、防犯性が低い鍵の使用は、空き巣を手招きするようなものです。
そこで今回は、防犯性の低い鍵と高い鍵の特徴をご紹介しましょう。この記事を通じて、自宅の防犯性がわかり、防犯意識も高まるはずです。それではひとつずつ見ていきましょう!
空き巣の9割は侵入に10分以上かかると諦める
まずは警察庁が発表するデータで、『空き巣が侵入を諦める時間』の項目をご覧ください。そこでは空き巣が『侵入をあきらめる時間』という、(財)都市防犯研究センターの資料が紹介されています。
このグラフでは、空き巣の9割以上が「侵入に10分以上の時間がかかったら、侵入を諦める」と回答していますね。また5分間、解錠を耐えるだけでも、70%近くの空き巣は侵入を諦める傾向があります。
つまり”鍵の防犯性を高める=解錠を苦戦させる”ことができれば、空き巣の被害を最小限に防げるのです。
防犯性の低い鍵の特徴
防犯性の低い鍵の特徴として、
- 鍵自体がシンプルな造りである
- 鍵が1つしか取り付けられていない
ということがあります。
鍵の種類は豊富ですが、その中でも
- ディスクシリンダー(抜き差し部分の両側がギザギザした鍵用のシリンダー)
- ピンシリンダー(抜き差し部分の片側がギザギザした鍵用のシリンダー)
のように、構造が簡単な鍵はピッキングによる解錠も簡単です。つまり解錠に5分も時間がかからないので、空き巣としては狙いやすいわけですね。
また、玄関ドアに取り付けられた鍵が1つの場合、当然開ける鍵は1つで済みますよね。見た目としても、空き巣に「チャレンジしてみようか」と思わせてしまうため、防犯性は低くなります。
防犯性の高い鍵の特徴
防犯性の高い鍵の特徴としては、
- 鍵自体が複雑な作りである
- 鍵が複数取り付けられている
ことが挙げられます。防犯性の低い鍵とは正反対ですね。
複雑な作りの鍵は、たとえば
- ディンプルシリンダー(表面に丸い凸凹が散りばめられた鍵用のシリンダー)
- 指紋認証型
があります。この2つはピッキングに強い構造で、空き巣は解錠に時間がかかります。つまり空き巣が諦めやすい、もしくはチャンジしようとも思わないメリットがあるのです。
そして玄関ドアに取り付けられた鍵が多いほど、解錠に費やす時間は単純に長くなります。また鍵が複数付いた見た目だけでも、空き巣が敬遠する可能性は高いです。
まとめ
以上、防犯性の低い鍵と高い鍵の特徴をご紹介しました。おさらいすると、防犯性の低い鍵には、
- 鍵自体がシンプルな造りである
- 鍵が1つしか取り付けられていない
という特徴があります。反対に、防犯性の高い鍵は
- 鍵自体が複雑な作りである
- 鍵が複数取り付けられている
とお伝えしました。
この記事を読んだことで、自宅の鍵の防犯性がわかり、防犯意識も高まりましたね。
空き巣に入られて、大切なものが盗まれてからでは遅いです。防犯性の低い鍵に当てはまった方は、ぜひ鍵の交換を利用しましょう。