鍵をコピーするときの値段相場、所要時間、注意点は?

鍵のコピーを考える場合、価格や所要時間などが気になりますよね。家の合鍵が手軽に作れるのか、特殊な手続きが必要なのかがわかれば、検討する際のイメージがしやすくなると思います。

そこでこの記事では、合鍵を作る際の値段、所要時間、注意点をご紹介しましょう。

鍵をコピーするときの値段や相場、所要時間は?

まずは鍵の基本的な種類ごとに、

・特徴
・価格の相場
・所要時間

などを見ていきましょう。

ディスクシリンダー錠

ディスクシリンダー錠は、抜き差し部分の両側がギザギザした鍵です。簡単に作製できるため、

・マンション
・アパート
・戸建て
・オフィス

など、幅広い建物に使用されています。スペアキーや折れた状態の鍵からでも、コピーの作製が可能です。ただその場合のコピー作製には、追加料金がかかることがあります。

なおディスクシリンダー錠は、一部のメーカーですでに廃盤が決まっています。合鍵作製の受付も順次終了するので、ディスクシリンダー錠をお使いの方は注意が必要です。

■価格相場/300円~
■所要時間/3分~
■必要なもの/身分証明書(防犯のために身元を確認)

ピンタンブラー錠

ピンタンブラー錠は、抜き差し部分の片側がギザギザした鍵です。

・ドア
・ロッカー
・引き出し

の鍵として使用される場合があります。ピンタンブラー錠も作製の難易度が低く、スペアキーや折れた状態の鍵からコピー作製が可能です。

■価格相場/300円~
■所要時間/3分~
■必要なもの/身分証明書(防犯のために身元を確認)

ディンプルシリンダー錠

ディンプルシリンダー錠は、抜き差し部分の表面に、丸い凸凹が散りばめられた鍵です。鍵の構造が複雑でピッキングがしにくく、防犯に優れています。

その分、作製に時間やお金がかかり、スペアキーではコピーが作れません。また種類によっては、作製自体を断られる場合もあります。

■価格相場/2,000円~
■所要時間/20分~
(メーカー登録制の鍵はコピーが作製できず、メーカー取り寄せになる場合も ※取り寄せの場合、10日以上必要になることがほとんどです)
■必要なもの/セキュリティーカード付きの鍵はカードを持参(セキュリティーカードに鍵番号の記載あり)、身分証明書(防犯のために身元を確認)

鍵をコピーする場合の注意点

それでは鍵をコピーする場合の注意点を見ていきましょう。

合鍵は純正キーから作る

鍵には、純正キーとスペアキー(合鍵)があります。そしてスペアキーは純正キーに比べ、作りにわずか歪みが生じている場合があります。

そのスペアキーからコピーを作ると、さらに細かい単位で、作りに歪みが生じるかもしれません。そのまま使用すると鍵は鍵穴に入りづらくなり、場合によっては鍵穴が壊れてしまいます。鍵穴が壊れると、シリンダーご交換をしなくてはいけません。

したがって、コピーの作製をお願いするときは、純正キーを持参しましょう。

合鍵が作れない種類の鍵もある

ディンプルキーは精密な作りのため、店に専用の機械がないと、コピーが作製できません。種類によっては、機械の有無にかかわらず、コピーが作れない場合があります。また、セキュリティーカードの提出が求められる鍵もあるので、注意が必要です。

賃貸で鍵の無断コピーはNG

賃貸物件に住む場合、大家さんに内緒で玄関のスペアキーを作ってはいけません。それは物件だけではなく、鍵の所有権も大家さんにあるからです。

大家さんには入居者を安全に住まわせる義務があるので、防犯上、鍵を不用意に増やすことは許されません。したがって、賃貸物件のスペアキーを作成したい場合、大家さんにあらかじめ了承を得ましょう。

合鍵の作成は必要最低限に

鍵は数が多いほど、紛失や盗難の恐れがあります。鍵がなくなると、留守中や就寝時に家へ入られる危険があり、鍵穴ごと鍵を交換しなくてはいけません。

鍵の交換は出費や手間がかかるため、鍵をなくさない努力をした方が賢明です。よって必要以上に合鍵は作らないようにしましょう。

まとめ

以上、合鍵を作る際の値段、所要時間、注意点をご紹介しました。おさらいすると、鍵は基本的に、

・ディスクシリンダー錠
・ピンタンブラー錠
・ディンプルシリンダー錠

の3種類がありました。ディスクシリンダー錠とピンタンブラー錠はスペアキーでも作製ができ、値段や時間も手頃です。ディンプルシリンダー錠は上2つに比べ、値段は高く、時間もかかります。また作製には、専用の機械が必要です。

そして鍵をコピーする場合の注意点としては、

・合鍵は純正キーから作る
・合鍵が作れない種類の鍵もある
・賃貸で鍵の無断コピーはNG
・不必要に合鍵を作らない

の4つが大切でしたね。

この記事を読んだことで、合鍵を作製する際のイメージがしやすくなりました。他に不安や不明点があれば、鍵の交換業者へ相談してみましょう。