カードキーは手軽で安全?替えたときのメリット&デメリット

オフィスやホテルでは、入り口のセキュリティーにカードキーがよく採用されますが、最近は住宅の鍵としても利用が増えています。

そこで今回は、カードキーに替えたときのメリットとデメリットをご紹介しましょう。この記事を読めば、鍵を交換するときの選択肢にカードキーが入るはずです。

カードキーの仕組み

カードキーとは、磁気データが内蔵されたカードです。扉へ取り付けた機械に、カードを挿入したりかざしたりすることで、ロックが開く仕組みです。

住宅用であればプラスチック製、ホテルやテーマパークなどでは、使い捨て用に紙製の素材が多いです。カードキーであれば、入退室のデータ管理がしやすいので、オフィスでも多く採用されています。

カードキーのメリット

玄関ドアの鍵をカードキーに替えることで、メリットはたくさんあります。ひとつずつ見ていきましょう。

解錠が手軽で簡単

カードキーの場合、ドア側の機械にカードを挿入したりかざしたりするだけでロックが解除されます。鍵穴に挿し込んで開けるタイプの鍵では、

  • 鍵を挿し込む方向の確認が必要
  • 鍵穴が2つある場合、片方の鍵を掛け忘れてしまったときの解錠が面倒

という不便がありますよね。

またキーボルダーに複数の鍵を付けているときは、鍵を選ぶ手間もかかります。その点、カードキーでは鍵の方向や選定が必要ありません。

持ち運びが楽

カードキーの大きさは、クレジットカードや免許証とほぼ変わりません。財布やカードケースに入れて持ち運びができるため、貴重品をまとめて管理したい方にピッタリです。

自動で鍵が閉まる

カードキーの場合、自動で鍵が閉まるタイプの物件が多いです。よって出先で「あれ……鍵閉めたっけ?」と不安になることがなくなります。また実際に施錠のし忘れも防げますね。

複製がしにくい

カードキーは複製がしにくいです。複製には本人確認がかならず必要で、時間も数週間かかります。さらに複製は、カードキーの製造メーカーに依頼しなくてはいけません。手軽にコピーできないのがポイントです。

反対に、鍵穴に挿し込んで開けるタイプの鍵の場合はどうでしょう。

鍵の本体があれば、鍵の修理・交換業者に依頼して合鍵が作れます。シンプルな構造の鍵であれば5~10分。表面が凸凹しているような複雑な構造の鍵でも、30分あれば複製が可能です。

よってカードキーは、盗難によって合鍵を作られるリスクが低いです。

ピッキングに強い

カードキーは鍵穴がありません。鍵穴があると、空き巣被害に遭いやすいです。鍵の種類によっては数分で鍵を開けられるケースもありますが、カードキーであればその心配がなくなります。

カードキーのデメリット

それでは次はカードキーのデメリットを見ていきたいと思います。

劣化でデータが読み取れない場合がある

カードキーには、磁気データが埋め込まれたもの以外に、表面の印刷情報が解錠に必要なものがあります。もしカードの表面が劣化して、バーコードなどの印刷が擦り切れて読み込めなくなると、解錠ができない可能性があります。

破損がしやすい

カードキーは紙やプラスチック製で素材が柔らかいため、金属の鍵と比べて破損しやすいです。折れ曲がったり欠けたりした場合に、データが認識できなくなる可能性があります。

紛失しやすく、忘れやすい

カードキーは重量が軽いので、紛失してもその場で気が付きにくいです。

金属製の鍵であればポケットに重みを感じられますが、カードキーの軽さに慣れると、家に忘れたことに気が付かないケースもあります。

合鍵が作りにくい

合鍵が複製しにくいことはメリットの箇所で述べましたが、これは同時にデメリットにもなります。合鍵を作るには、

  • 本人確認
  • 鍵メーカーへの依頼
  • 作製期間(数週間)

など、ハードルが高いです。とくに作製期間の長さはネックで、鍵をなくすとしばらく施錠が不便になります。

まとめ

以上、カードキーに替えたときのメリット&デメリットをお伝えしました。おさらいすると、カードキーのメリットは、

  • 解錠が手軽で簡単
  • 持ち運びが楽
  • 自動で鍵が閉まる
  • 複製がしにくい
  • ピッキングに強い

の5つでしたね。反対にカードキーのデメリットとして、

  • 劣化でデータが読み取れない場合がある
  • 破損がしやすい
  • 紛失しやすく、忘れやすい
  • 合鍵が作りにくい

の5つをご紹介しました。

カードキーは防犯性の高さや解錠の手軽さが魅力ですね。もし玄関の鍵をカードキーに替えたい場合は、鍵の交換業者に相談してみましょう。