鍵番号さえ分かれば合鍵が作成できるって本当?

鍵に刻印されている鍵番号がわかれば、合鍵が作成できるって知っていました?この記事では、鍵番号の知識や防犯対策についてご紹介したいと思います。

鍵番号が分かれば合鍵が作成できる


純正キーには、片面ずつにメーカー名と鍵番号(数字とアルファベットの組み合わせ)が刻印されています。この鍵番号、実は鍵の設計図なんです。数百年前のヨーロッパでも鍵に同様の刻印がされていて、それが日本にも根付いたとされています。

たとえば鍵を紛失したとしましょう。鍵番号は鍵の設計図なので、鍵番号をあらかじめ控えておけば、鍵屋で合鍵を作ることができます。

ただこれは反対に、誰かに鍵番号を知られたら、合鍵を作られてしまうことも意味します。合鍵の作成に身分証明は必要ありません。したがって鍵の取り扱いには、細心の注意を払う必要がありますね。

純正キーと合鍵の違い

純正キーには鍵番号として、数字とアルファネットの組み合わせが10桁ほど刻印されています。もし鍵番号がない鍵の場合は、番号の書かれたカードなどが付属します。

そして合鍵には鍵番号がありません。代わりに4桁ほどの商用番号(アルファベット+数字)が刻印されています。合鍵は表面に何の記載もなく、裏面にメーカー名と商用番号が刻印されている場合が多いです。

自分の持っている鍵が純正キーか合鍵か、一度確認をしてみましょう。

防犯上で気をつけるポイント

それでは、誰かに純正キーから合鍵を作られないように、気をつけるポイントをご紹介しましょう。

鍵を見せない

鍵をそのままの形で管理していると、鍵を持ち歩くときや取り出したとき、誰かに見られる可能性があります。

・キーキャップをつける
・キーケースに入れる

などの対応をすることで、鍵を盗み見られるリスクを下げられますね。

鍵を置きっぱなしにしない

鍵をどこかへ置きっぱなしにするのは、クレジットカードを放置するのと同じです。クレジットカードも番号や裏面のセキュリティーコードがバレたら、そのまま使われてしまいますよね。財布などの貴重品を持ち出すときは、一緒に鍵も持ち出しましょう。

鍵を人に預けない

知人が遊びや泊まりに来たとき、鍵を預けることがあると思います。ただセキュリティーを万全にしたいなら、鍵を預けるのもやめた方がいいでしょう。知人が鍵をぞんざいに扱う可能性や、最悪の場合、合鍵を作ってしまう可能性があるからです。

どうしても鍵を預ける必要があるときは、合鍵(スペアキー)を預けるようにしましょう。

鍵番号だけでは合鍵が作れない鍵を選ぶ

世の中には、鍵番号だけでは合鍵が作れない鍵があります。たとえば、

・MIWA社・GOAL社のセキュリティカード付きの鍵
・マルチロックの鍵

などです。セキュリティカード付きの鍵の場合、それを鍵屋で提示しないと合鍵が作れません。またマルチロックの鍵は、鍵に鍵番号が刻印されていないので、鍵を見られても問題がありません。

まとめ

以上、鍵番号と合鍵についてご紹介しました。おさらいすると、純正キーの鍵番号がわかれば合鍵を作れます。また純正キーと合鍵の違いは、以下の通りです。

・純正キー…10桁ほどの数字とアルファネットの組み合わせが、鍵番号として刻印されている
・合鍵…4桁ほどの商用番号(アルファベット+数字)が刻印されている

そして純正キーから合鍵を作られないためには、

・鍵を見せない
・鍵を置きっぱなしにしない
・鍵を人に預けない
・鍵番号だけでは合鍵が作れない鍵を選ぶ

の4つが大切です。もし合鍵が作られてしまっているかも!?と不安になったら、何かトラブルが起こる前に鍵の交換がオススメですよ。